江戸時代の事故物件???『切腹の間』があった旅館!

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事件概要

長野県上田市の温泉旅館です。

川端康成など著名人も訪れたことのある旅館だそうで、大浴場が畳敷きという珍しい旅館です。

お風呂なのに畳!

さて、そんな温泉旅館に関する事件なのですが、平成30年の調査では触れられていなかった『切腹の間』について、平成31年になって追加で陳述がありました。

この記事では、この物件の『切腹の間』について、さらに日本の切腹文化について深掘りしてみようと思います。

『切腹の間』について

まずは、この旅館の前代表者の陳述を見てみましょう。

旅館の前代表者
旅館の前代表者

本件旅館は、元々造り酒屋だった建物を先々代が譲り受けて旅館にしたと聞いています。

先代から聞いた話では、まだ造り酒屋だった時分のことですが、本件旅館には「切腹の間」と呼ばれる一角があったようです。その場所は、本館1階「ラウンジ」の上側の3分の1付近です。

平成9年に全館リニューアルをしていますが、これにより「切腹の間」も改装を行っています。全館リニューアルですから「切腹の間」をなくすために改装したということではありません。
なお、「切腹の間」は、私が小さい頃は布団部屋として使われていましたが、それ以前は客間として使われたと聞いています。

「切腹の間」があったのは、造り酒屋の一部が元上田藩の出屋敷(代官所の出張所)として使われていた頃のことで、今から何年前か分かりませんが、いずれにしても江戸時代の話です。
「切腹の間」で実際に切腹があったのかどうか知りません

歴史ある建造物であり、落札後すぐ壊してビルなど建ててほしくないといった気持ちもありました。

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上田藩の出屋敷とは?

ここからは少し歴史のお勉強です。

旅館の前代表者
旅館の前代表者

「切腹の間」があったのは、造り酒屋の一部が元上田藩の出屋敷(代官所の出張所)として使われていた頃のことで、今から何年前か分かりませんが、いずれにしても江戸時代の話です。

歴史が苦手な私でも、思わず興味を持ってしまう陳述です。

上田藩は、江戸時代に現在の長野県上田市周辺を支配していた藩ですね。

出屋敷(代官所の出張所)とありますが、代官所は代官(諸藩の直轄地を司った地方官)が事務を行う場所のことです。

なので、現在の市役所あるいは合同庁舎の出張所と言った所でしょうか?

で、問題は、なぜ代官所の出張所に『切腹の間』があるのかということです。

現代では、市役所の出張所に自殺や処刑のための部屋なんてないですよね。

それを探るために、そもそも『切腹ってなんだろう』ということについて調べてみました。

日本のハラキリ文化

切腹は、日本独自の自殺・処刑の方法です。

それゆえ、英語でもharakiriseppukuと表記されます。

ただ、単なる自殺とは違い、江戸時代のような封建主義の時代において、社会的な儀式として行われていた側面もあります。

特に、不始末の責任を取る方法として切腹は行われていました。

自分自身の腹を切るという行為ゆえに、切腹した人の社会的名誉も保たれたと言います。

今の感覚では考えられないメンタリティですね。

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本当に切腹が行われたわけではない?

この件について調べている中で、興味深い記事を見つけました。

Yahoo!ブログ サービス終了
Yahoo!ブログ サービス終了

この記事は、東京都世田谷区にある代官屋敷に関するものですが、次のような記述がありました。

この図面を見て、まさに代官職の厳しさを目の当りにしました。
何と、図面右下に仏間と押入れを備えた7畳半の部屋「切腹の間」があります。「事ある時はここでいつでも腹を切る覚悟で職務に当たった」と伝えられています。当時の代官職へ課せられた沢山の仕事、厳しさは大場弥十郎の書いた「世田谷勤事録」に詳しく掲載されていて、苦労がしのばれるようです。興味のある方は如何でしょうか?

https://blogs.yahoo.co.jp/ysax33/4972736.html

前述の通り、切腹というのは当時の日本人にとって、単なる自殺や処刑の方法ではなく、不始末の責任を取るという重要な意味があったわけです。

つまり、『切腹の間』は実用的な処刑所ということではなく、『代官の覚悟を表現するための空間』だったのですね!

競売ハンター
競売ハンター

そう考えると、今回の旅館の『切腹の間』というのも、同様の目的で作られたものかもしれません。

事故物件は告知義務がありますが、江戸時代の『事故』すら気にする日本人のための調査だったということでしょうか。

ま、執行官も『長い時間の経過やその物理的変化・変容のなかで、建物自体の歴史性を示す要素としては格別、心情の忌避事由としては、現在ではほとんど意識されていないものと思われる』と意見を述べていますが。

いずれにせよ、ここで切腹は実際に行われていなかったのではないか、というのが私の結論です。

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コメント

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