執行官はつらいよ〜扉を開けられないレベルのゴミ屋敷編〜

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事件概要

衝撃的なゴミ屋敷です。

競売物件を見ているとゴミ屋敷に出会うことは多々ありますが、このレベルのゴミ屋敷は珍しいです。

執行官
執行官

『本居室は、不要と思われる日用品、雑貨等(以下「ゴミ」という。)が天井まで目一杯に詰まっており、立ち入ることができない。』

『玄関ドアは解錠できなかった。しかし、仮に玄関を開扉した場合、ゴミがなだれ落ちて元に戻せない可能性がある。』

『もし本居室内に立ち入るとすれば、多額の費用をかけてゴミを一時搬出し、その後に元に戻す作業が必要となる。』

『本居室内には強い悪臭がある。近隣居住者の話によれば、暖かい時期は悪臭がひどくなるとのことである。また、ネズミやゴキブリは大量に生息していると思われる。』

関係者
関係者

『平成26年11月、裁判所の強制執行によりゴミの撤去が試みられたが、すべて搬出するのは費用的に不可能ということになり、ごく一部を運び出しただけで終了したとのことである。』

当時の様子を知る者
当時の様子を知る者

『当時よりもゴミの量は増えている。』

執行官
執行官

『競売における買受希望者においては、ゴミの撤去に多額の費用がかかる可能性があることに十分に留意されたい。』

執行官の『(以下「ゴミ」という)』に並々ならぬ思いを感じます。

この陳述書が正しければ、債権者は、この部屋の中に入ることができないということになります。

中に入れないのであれば、この中身は不用品に違いありませんし、他に住居用の部屋を用意する必要があります。

つまり、不用品を溜めておくことで、さらに不要な出費を増やし、抵当権を実行されてしまったというわけで、愚行と言わざるを得ません。

どう考えても合理的でない債務者の行動です。

では、どうしてこのような行動を取ってしまうのでしょうか。

競売物件のゴミ屋敷率の高さ!

『人間は可能な限り合理的に行動するもの』というのが経済学の基本的な考え方ですが、『非合理的行動にこそ、人間の本質が隠れている』というのが、心理学の考え方です。

不要なゴミを溜め続ける債務者の行動は、明らかに不合理ですので、こから人間の本質について探ることができるのではないかと思います。

そこで、ゴミを捨てられない人の心理について、いくつか興味深い記事を見つけましたので、掲載しておきます。

ゴミ屋敷に暮らす住人の心理とは?部屋を片付けられない理由。 | 枯れ女の七転八起ライフ
なぜゴミ屋敷に暮らす住人は、そんなにゴミを溜め込んでしまうのか?部屋を片付けられない心理について話します。 最近テレビでもゴミ屋敷の特集がよくやっていますが、観ていて身につまされる...
「ゴミ屋敷」や「だらしなさ」は病気か? なんでも医療化の功罪(美馬 達哉) @gendai_biz
「現代ビジネス」は、第一線で活躍するビジネスパーソン、マネジメント層に向けて、プロフェッショナルの分析に基づいた記事を届ける新創刊メディアです。政治、経済からライフスタイルまで、ネットの特性を最大限にいかした新しい時代のジャーナリズムの可能性を追及します。

ゴミ屋敷化するのにも、様々な原因があるようですね。

私は、このブログやTwitterを運営するにあたって、毎日、全国の競売資料に目を通しています。

すると、競売される物件の『ゴミ屋敷率』の高さに驚かされます。

まぁ、競売資料以外で、他人の家を覗くことがないので、正確には何とも言えませんが、やはり、感覚的に多いと感じます。

抵当権が実行される事情は、それぞれですので、何とも言えませんが、

  • お金に関してだらしない
  • 先々の計画を立てるのが苦手

そんな性格が表れてしまっているのかもしれません。

競売ハンター
競売ハンター

借金も部屋を散らかすことも、他人に迷惑をかけない範囲にしたい者です。

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『ゴミを一度搬出し、その後に元に戻す』とは?

ところで、執行官の意見で気になる文言があります。

執行官
執行官

『もし本居室内に立ち入るとすれば、多額の費用をかけてゴミを一時搬出し、その後に元に戻す作業が必要となる。』

ん?搬出したゴミを元に戻さなくてはいけないの?

そう思った方も多いのではないでしょうか。

これは、競売の難しいとされるポイントの一つだと思います。

競売で『不動産』を買い受けたとしても、『動産』の所有権は移転しないのです

したがって、『ゴミ』であっても、所有権は元の所有者にあるままというわけです。

すると、元の所有者と相談して、撤去費用について相談するか、裁判所に強制執行の申し立てをする必要があるのです

したがって、前述の執行官の意見のように、搬出したゴミを部屋の中に戻す必要があるのです。

そんな訳で、このレベルのゴミ屋敷は入札するライバルが少ないかもしれませんが、それ相応の時間・手間・費用がかかるわけです。

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コメント

  1. […] […]

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