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事件概要
華麗なる一族という言葉が似合う、素晴らしいお家です。
この事件はもともと2つの事件でしたが、併合されて1つになりました。
これがまぁ、素晴らしい邸宅です。
まずは物件の中を見てみましょう。
1つ目の居宅
一つ目の物件は、所有者であり債務者である会社の娘さんが家族で使用する住居です。
こんな豪邸に賃料無料で住めるなんて羨ましい…
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ちなみに、破産管財人には退去を求められているが、この娘さんは応じていないとのこと。
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2つ目の事務所・居宅
こちらは、1つ目の会社と『親しい知人』だという別の破産会社の代表が住居として無償で使用しているという物件です。
こちらも立派なお宅です。
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こちらも退去には応じていないのだとか。
占有者に半年間の明渡猶予期間はないの?
ところで、占有者のいる競売物件で問題になるのが明け渡しです。
明け渡してもらって自分で住んだり、他の入居者を探したり、あるいは賃料をもらって占有者に住み続けてもらうにしても、交渉やら強制執行やら何かと面倒なものです。
多くの場合、占有者には6ヶ月間の明渡猶予期間があります。
ところが今回の事件では2つともありません。
なぜでしょうか?
それは、今回の占有者がどちらも『賃貸借』ではなく『使用貸借』だったからです。
使用貸借とは、要は無償で貸し借りすることです。
民法の世界では、お金を払って借りている人と無料で借りている人では、保護のされ方が異なります。
当然、お金を払っている人の方が保護されるわけで、今回のように使用貸借となると、すぐに権利を失い、明け渡しを求められてしまうのです。
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素敵な家具は誰のもの???
ここまで、今回の事件で競売される2つの建物を見てきましたが、皆様の目にはどう映ったでしょうか?
私には、非常に豪華で素晴らしい物件に見えました。
ところで、この物件を魅力的に見せている要員の一つとして、『豪華な家具』の存在があると思いませんか?
ホテルのようなベットやソファなど、本当に憧れの生活がそこにあるように思えてしまいます。
そこに惹かれて入札しよう、と考える人もいるかもしれませんが、その場合は要注意です。
というのも、この事件において競売されているのはあくまでも『不動産』ですので、家具などの『動産』は含まれません。
では、この建物に残っている動産は誰のものなのか?
この事件の場合、破産管財人が管理しています。
ところが、家族だけではない『知人』の会社の人間が出入りするこの物件の場合、誰かが勝手に破産管財人の管理する財団を処分してしまう恐れがあります。
そんなときに登場するのが『封印執行』です。
何となく厨二心をくすぐるネーミングですが、この効力は絶大です。
その名の通り、動産に封印票が添付され、動かすことを禁じられていることが公示されます。
![](https://keibaihunter.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/doya-man.png)
別に封印されてても関係ないよ。
シール剥がせばいいんでしょ?
そんな風に考える人もいるかもしれませんが、この封印票を無視して動産を運び出したり処分したりした場合『刑事罰』になります。
![競売ハンター](https://keibaihunter.com/wp-content/uploads/2019/06/zx4YRtod_400x400.jpg)
とまぁ、そんなわけで動産は誰も動かせる状況ではないので、落札後に破産管財人と交渉したら、売却してくれるかもしれませんね。
この物件の評価額は『市場性修正』『競売市場修正』が合わさって実際の35%の評価額になっているので、夢のセレブ生活を大特価で始められるかも!?
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