『ラテマネー』が競売を招く!同じものを無自覚に買い続ける怖さ

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事件概要

今回の事件は、部屋の中がちょっと気になったので取り上げてみました。

これらの写真を見て、ピザーラの箱が気になりませんか?

毎日全国の競売資料を見ていて感じるのですが、競売になる債務者はゴミを捨てられない人が多いです。

競売になる原因はたくさんありますが、このようなゴミ屋敷(この債務者はかなり綺麗な方)を作ってしまう人というのは、どうも借金返済の計画に関してもだらしなくなっているのではないか、と勘繰ってしまいます。

ところで、今回の債務者が特徴的なのは、同じピザーラの空箱が堆く積まれていることです。

実は、このような現象(?)も、競売資料を見ていると時々出くわします。

この記事では、このような事例から『ラテマネー』の怖さについて考えてみたいと思います。

過去の同じゴミ溜め込み物件を振り返る

さて、私がこれまで取り上げてきた競売事件でも、似たように同じものを買い続けてゴミを貯め続ける債務者がいました。

金麦
ずらりと並んだ空き缶は、全て金麦。
ベッドの近くにアルコールが並んでいるところを見ると、依存性の可能性もあるので、要注意です。

コンビニ
この人はゴミを捨てられないくせに、綺麗に部屋ごとに分別しています。
その中でも同じような形をしたコンビニのビニール袋が気になります。

コーラ
酒やタバコのように依存症があると言われている『砂糖』『カフェイン』これらを一気に摂取できるのがコーラです。
よくもまぁ、これだけ飲んだな、という感じ。

バナナ
これは、個人で消費できる量ではない気がするので、商売でもしていたのかもしれませんが、とりあえずこれだけの空間をバナナの箱で埋め尽くすというのは、合理的ではないですね。

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ラテマネーにご用心

皆さんは『ラテマネー』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

『ラテ』とは、スタバやコンビニで買える『カフェラテ』のことです。

毎朝、出勤するたびに駅前のスタバでカフェラテを買っている、なんて人も多いのではないでしょうか。

あるいは、毎晩決まって晩酌で缶ビールを1本飲むとか、コンビニにいったら必ず唐揚げを買うとか。

『ラテマネー』とは、そういった生活の中で何気なく使っているお金のことです。

元々は、アメリカの資産アドバイザーであるデヴィット・バック氏の著書『オートマチック ミリオネア』に出てくる言葉ですが、なぜ『ラテマネー』を意識することが重要なのでしょうか?

ここで、毎朝カフェラテを購入して出勤する人について考えてみましょう。

スターバックスのサイトを見ると、スターバックス ラテのトールサイズは380円ですから、消費税はテイクアウトの軽減税率8%で418円です。

この人が月に20日出勤すると、自動的に8,360円の出費をしていることになります。

もしも、この人が時給1,000円で働いているとしたら、1ヶ月におよそ1日分の賃金にあたる金額をカフェラテに費やしているという計算になります。

スターバックスやコンビニで習慣的にコーヒーなどを購入する人の多くは、このように一見小さな出費の積み重ねがどれだけ多くの財産を自分から奪っているかという事実に対して無自覚です。

特に、アルコール、タバコ、カフェイン、砂糖、油、塩分など人間が依存してしまいがちな成分を含むものに対してこのような出費をしてしまうと、この習慣を断ち切ることが難しくなり、どんどんあなたのポケットから現金を奪っていきます。

あえて同じものを買い続けるミリオネアもいるが、という話

『ラテマネー』について聞くと、ウォーレン・バフェットのエピソードを思い出す人も多いのではないでしょうか。

世界一の投資家として知られる彼は『チェリーコークとソース抜きハンバーガー』しか口にしないことでも有名です。

しかし、これは明らかに『ラテマネー』とは違います

彼の資産から比べれば、こんな質素な食事をしていることが驚きですし、彼はこの出費に対して自覚しているはずです。

むしろ『何を食べるか考える』ということに貴重な認知資源を割くのを嫌っているようにも思えます。

このような傾向は他の著名人にも見られます。

例えば、

  • スティーブ・ジョブズが同じ服しか着ない。
  • イチローが毎日カレーを食べる。

といった形で。

『小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。』

イチローがシーズン最多安打記録を樹立した際にこのように述べたように、彼らは、習慣化の力を知っています。

そして、小さな認知資源の消費が、習慣化することで、膨大な時間やエネルギーになってしまうことを知っているのではないでしょうか。

習慣の力が逆に働くのが『ラテマネー』なのです

無自覚な出費は、とんでもない結果を招いてしまいます。

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改めて今回の債務者について考える

今回の債務者に戻りましょう。

この債務者は、ピザーラを定期的に注文して食べていたようです。

正直、ピザって一人暮らしの食事としてはちょっと高いですよね。

一番安いピザでも1,000円くらいしますから。

Lサイズでちょっとトッピングしてサイドメニューなんか頼んだら、1食3,000円くらい簡単に超えてきます。

競売ハンター
競売ハンター

今や官房長官ですら月1で3,000円のパンケーキを食べちゃいけない時代ですから😕

習慣というのは怖いもので、最初は「ちょっと高いなぁ」と思ってたものも、2回3回と続けるうちに、その程度の支出には何も感じなくなってくるものです。

私自身、過去にデリバリーにハマったことがあり、まさにこのような経験をしているので身に染みてわかります。

こうやって、『ラテマネー』ならぬ『ピザマネー』がどんどん積み重なっていくのです。

この債務者が、どの程度の収入があって、どんな事情で競売になったのかは我々に知ることができませんが、この『ピザマネー』がなければ、家を失くすこともなかったのかもしれません

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