【ブラック企業に御用心】売れない物件を従業員に売りつけるの巻

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事件概要

きっと責任感のある従業員だったんでしょう。

<br> 所有者の母

所有者の母

所有者である私の娘は、本件物件を自身の勤務先から購入しています

勤務先の売上が伸びなかったことから従業員として購入させられたというものであり、その後に会社は潰れていますので騙されたようなものです

したがって、一度も居住しておらず現在に至っています。

なるほど。

『売れ残った商品を従業員が買う』なんていうのは小売業ならよく聞く話なのですが、不動産となると、なかなかインパクトのある話です。

今回は、この事件を参考に、従業員の買取行為について考えてみたいと思います。

従業員に買取の義務はあるか???

従業員がノルマ達成や売れ残り処理のために自腹で購入する行為のことを『自爆営業』と呼ぶこともあるそうですね。

私も、コンビニで恵方巻やらクリスマスケーキやら季節商材が売れ残ったときに自爆営業を強いられるケースがあることが、報道されているのを目にしたことがあります。

で、実際に買取の義務があるのかというと『当然ない』わけですが、やっぱり断りにくいですよね。

買取の対象が恵方巻やらクリスマスケーキなら、まだ可愛いものですが、今回の事件は不動産です。

自爆営業をするのは、責任感の強い人や、上昇志向の強い人だと思います。

『売上を上げなくてはいけない、ノルマを達成しなくてはいけない…』そんな思いでこの従業員も購入したのでしょう。

今回の評価額は土地と建物で540万円ですが、競売市場修正60%を割り戻すと900万円の評価になります。

この従業員がいくらで購入したのかはわかりませんが、これだけの金額になると、融資を受け、抵当権を設定する必要があったのでしょう。

しかし、結局、会社ごと倒産。

給料が入らなくなったら、支払いなんてできません。

抵当権実行され、競売です。

せめて自分や家族で住んだり、誰かに貸したりしていれば、などと口惜しく思ってしまいます。

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物件を見てみよう

平成元年築。平成13年増築。

気になるのは、壁一面が木地になっているところ。壁紙かなぁ?本当に木材かな?

オール電化で、品等は『やや優る』となっているのはプラス評価かな。

どうすれば良かったのか?

他人がとやかくいうことではないですし、後からたらればの話をしてもズルいだけですが、明日は我が身、という意識でこの事件に向き合ってみて、私なりに2つほど思うところがありました。

  • 買う必要なし!とっとと次の就職先探せ

まずは、これですね。

数百万円の不動産の買取を従業員に要求する会社は、間違いなく危ないです

雇用されている以上、会社や上司の指示に従わなくてはなりませんが、明らかに業務の範囲を逸脱しているので、こんな話に協力する必要はありません。

万が一、会社に無理強いされたとしたら、強要罪にもなりかねません

  • 買うとしたら、目的を持って!賃貸すれば家賃で返済できる!

仮に、万が一でも、本気でこの物件を欲しいと思ったとしても、きちんと将来のことを考えて購入するべきです。

例えば、人に貸してみることは検討したのか?

家賃を貰えば、ローンの返済に充てられます。

そして、ある程度回収できたところで、売却してもいいかもしれません。

それもだめなら、自分で住みましょう。

家賃の代わりにローンを払うのです。

自分が住むための家の購入なら、税率やローンの金利も優遇されます

とにかく、不動産を買うときには(よっぽど現預金が豊富で困ってないかぎり)計画を綿密に立てなくてはいけません。

特に融資を受けて購入する場合は、あらゆるリスクを想定しなくてはいけません。

競売ハンター
競売ハンター

というか、不動産のセールスしているなら、こういうことを顧客に対して説明しているのでは?
基本的には『可哀想な従業員』という印象でしたが、お客さんに説明している通りのことを自分で購入した時も実行しましょうよ、とちょっとだけ思ってしまいました。

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